ゴロンを我が家に迎えることになったのは、突然のことでした。
クロアチアから帰国した翌日、友人から「猫飼わない?」という連絡。
私はすごく驚きました。
なぜなら、私が旅していたクロアチアのドゥブログニクという街は人と猫が共存しているような街で
毎日猫を身近に感じながら過ごし、私もまた一緒に暮らしたなと思っていた矢先のことでした。
あまりのタイミングに躊躇なく「飼いたい」と即答した私。
もちろん、それから冷静に真剣にもう一度一緒に猫と生活を送ることを考えて我が家に迎える覚悟をしました。
そして、6月のある日やってきたのがゴロンです。
5月6日生まれの男の子。
5人兄弟で1匹しか飼ってあげられなくて、かわいそうだなと思いながら家に連れて帰ると、
30分後、ゴロンは窓際でスヤスヤと気持ち良さそうに寝始めたのです。
一瞬にして心配を安心に変えてくれました。
ゴロンは人見知りもなく、すぐに懐いて私の側を離れずとても甘えん坊で、寝るときも常に一緒です。
そんな姿が愛おしい日々。動物と暮らすということはとても毎日を豊かな気持ちにさせてくれると改めて思わせてくれました。
ゴロンを飼い始めて数日後、私は知り合いのフォトグラファーのスタジオにゴロンを一緒に連れて行き、たくさん写真を撮りました。
ゴロンが家に来た日のことや、こんなに小さかったこと、とても甘えん坊だったこともいつか懐かしくも鮮明に思い出せるように。